仲座栄三 新力学研究所
2020年10月22日

コンピュータ数値シミュレーションによる明和大津波の挙動特性の解析

Analysis of behavior of Maywa Tsunami wave by computer numerical simulation

コンピュータ数値シミュレーションによって,八重山諸島及び宮古島諸島を襲った明和大津波(1771年)の挙動特性を調べる研究が,これまでに数多く行われている.それらの殆どは,島々の沿岸に対して,数値計算による津波遡上高と古文書記録に記された津波遡上高や津波石分布から想定される津波遡上高との比較を行うことを主目的としている.本研究では,遡上高の比較は行わず,明和津波の波源と推定される位置から生じた津波が,八重山諸島や宮古島諸島にどのような形で来襲するものとなるのかを明らかにしている.明和大津波は,八重山諸島や宮古島諸島の島々に対して一様な現象となって現れたのではなく,ある特定の地域に際だって高い遡上高や巨大な津波石を残している.また逆に,特定の島では津波の遡上高が周りの島々よりも極端に低いと判断されるような場合もある.本研究では,平面的な津波の挙動に焦点を当てて,空間的になぜ,そのような差異が現れたのかについて明らかにしている.

外部リンクの Coastal Eng. をご参考ください。