仲座栄三 新力学研究所
2025年04月05日

「すれ違い」

Being encouraged by the movie “366 Days”.

映画及び「恋をして」のMVはこちらから

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この映画が教えることは、「すれ違い」ではなかろうか?

数学の世界に微分と積分という演算が現れる。「積分」を、生きた人生の軌跡に例えるのなら、「微分」は、人生の軌跡におけるある日ある時の瞬間の状況(これを、数学では微分係数という)を表すと言うことができる。ある期間、2つの人生の軌跡が互いに沿っていても、その瞬間の微分係数(状況、勾配)が互いに異なってしまうと、その軌跡は時とともに互いに遠く離れてしまうことになる。これを、「すれ違い」と呼ぶことができよう。

映画「366日」の主題歌「恋をして(HY)」の歌詞には、随所に同じ言葉が並ぶ。また、随所に対比の言葉も現れる。それらが、過去への想いや後悔、すれ違い、を表しているように思えてくる。

日本人は、「言わなくてもきっと通じている」 「分かってくれる」 を信じる文化の中で生きているのかもしれない。そのことが、多くの「すれ違い」を生み、「誤解」、そして「後悔」 を生んでいるように思える。映画「366日」ではまさに「すれ違い」が繰り返されていく。

主題歌の歌詞の言葉の繰り返しや対比に、「繰り返し言ってみること、聞いてみること、確認してみることが、すれ違いをなくし、後悔をなくすことに通じるのでは」と、教えられる。

大変世話になった方に、会ってお礼を伝えなければと思いつつも、数十年以上も実現できなかったことをすぐに実現しようと思い立った。不思議なことに、映画「366日」が無意識の中で、後押ししてくれたように思う。なかなか踏み出せなかった一歩が、自然と前に踏み出せたのだ。感謝の想いをやっと伝えることができた。しかし、これが、10年ほど前であったならと、すごく後悔は残る。

ニュートンの運動方程式が示すように、物理法則は、ある瞬間の微分係数をもって与えられることが多い。微分係数が異なると物事の変化がまったく異なってしまう。しかし、トライアンドエラーというのがあって、ちょっと行ってみてダメなら元に戻りその係数を変えてみることができる。人生の法則も微分係数をもって表されるのなら、「すれ違い」は、その係数の修正で避けられる。なら、少し踏み出し、ダメなら、元に戻って人生の微分係数を変えれば良いことになる。若い木は柔らかい、硬くなでなければ、微分係数はいつでも変えられよう。こういうことを、映画「366日」から教えられる。

仲座栄三