仲座栄三 新力学研究所
2025年03月04日

乃木坂46の『(アインシュタインの)相対性理論に異議を唱える』で学ぶ その6

Let's learn about the new theory of relativity in “Objecting to Einstein's Relativity” by Nogizaka46, Part 6

What does Nogizaka46's music video for “Objecting to the Theory of Relativity” represent? URL: 乃木坂46『相対性理論に異議を唱える』

今回は、乃木坂46 「相対性理論に異議を唱える」 のMVに見る動画について考えてみたい。

MVの最初の部分に見る「光の玉を追いかける」部分については、第2回目ですでに説明しています。そこで説明したように、アインシュタインの「光速度不変の原理」の存在を説明していると思われます。

次に、すごく容姿の似た乃木坂46の2人(名前を知らないのでこう表現)が、対の形に現れる。これは、まさに、「相対性」あるいは「相対性原理」を表現しているように思われます。また、アインシュタインの相対性理論にまつわる「双子のパラドックス」の存在を意識しているようにも思えます。これまで、歌詞の意味で説明してきたように、アインシュタインの相対性理論は、静止している者に対して移動しているものの時間が遅れる(時間がゆっくり進む)ということであった。しかし、井の頭線に飛び乗って高速移動してみたって、ちっとも、時間がゆっくり進んでいるようには思えない。相対性理論に異議を唱える。(注意:高速移動するとは、物理学的には、光の速さほどで移動することを意味するのですが、ここは歌の話)

双子がいたとして、その片方が井の頭線に乗って高速移動し、他方が駅に静止したまま立っていたって、両者の携帯の指す時間はまったく同じではないか、ちっともアインシュタインの相対性理論のいうように、高速移動の時間がゆっくり進むということにはなっていない。絶対 アインシュタインは間違っている。このように異議を唱えることは、「双子のパラドックス」の存在としてよく知られています。ということで、双子のように現れた2人でもじられているのかもしれません。だとすると、その二人の存在も、「相対性理論に異議を唱える」ことの現れと言えます。

MVの中では、フラッシュ的に乃木坂46のメンバーの幼い頃の写真が出てきます。これは、タイムマシーンによる時間の瞬間移動を表現したものと思われます。瞬時に過去と現代を行き来しています。以前に、アインシュタインの相対性理論のいう高速移動しているものの時間の進みが遅くなることを、浦島太郎効果として説明しました。浦島太郎の物語をここで再び持ち出しますと、浦島太郎はカメの背中に乗って高速移動し、100年後の世界(未来)に到達した。その世界は村人達がすでに100年の時を経ていた。逆に、村人からすると、浦島太郎に会った瞬間に100年前(過去の)の浦島太郎に会ったことになる。ある意味、両者間であたかもタイムマシーンで移動(時間を瞬間移動)したかのようになっている。相対論的時間や距離を規定するアインシュタインの相対性理論では、このように、タイムマシーンが物理学的に実現可能となっています。

しかし、アインシュタインは、相対性理論を構築する際に、「相対性(常に、相対的に対称であること)」を大原理として位置付けています。これによれば、常に「対称性(双子はいかなるときも同じ条件)」は堅持されなければならず、MVの二人が見せるように、二人の間に「差」が現れてはならない。このことが相対性原理の意味するところとなのだが、浦島太郎の話のように、アインシュタインの相対性理論では、二人の間に時間や長さの違い「差」が明確に表れてしまう。やはり、「絶対 アインシュタインは間違っている」

乃木坂46のメンバーの現在と過去への瞬間移動を確かめるには、MVを静止画で確かめることになるのだが、彼女達は何かに乗って高速移動しているわけではない。「絶対 アインシュタインは間違っている」ということを表現しているになろうか。

仲座栄三

ここまでに、参考にいたしました歌詞については、「歌ネット」を参考にいたいましたことを付記いたします。