日本沿岸域学会が琉球大学工学部内で開催されます。7月23、24日です。
日本沿岸域が、琉球大学工学部で開催されます。ぜひ、ご参加ください。
ZOOMにて参加可能です。
研究発表 7月23日、午前9時より
シンポジウム 7月24日
詳細は、https://www.jaczs.com/04-convention/symposium/index.html
日本沿岸域学会ホームページ
シンポジウムの概要は以下のとおりです。
今回は、例年と少し変わった試みですが、『沖縄から全国へ情報発信』というテーマを挙げて、津波防災、大規模数値計算、生態系(アリの社会とヒアリ)という観点からの情報提供となります。
ご存じのとおり、沖縄県の先島地方においては、世界最大規模の津波記録と痕跡が存在します。古文書によると、津波の遡上高は28丈余(約85m)と記録され、1万人を超える(当時の島の人口の約1/3に当たる)死亡・行方不明者数が記録されています。津波規模は世界最大規模と想定されます。その規模の絶大たるを思わせる痕跡は、宮古諸島や八重山諸島に数多く残されている巨大な津波石に見ることができます。シンポジウムでは、発表者の調査結果などから当地ならではの観点に立って説明が行われる予定です。
第2の話題では、当コース水圏環境工学研究室で行われている大規模数値計算の内容が提供されます。話題提供者の福田准教授は、長年、河川における土石流の計算を行っており、土砂や流木のモデル化まで含めた複雑な計算事例が紹介されます。沿岸域学会ということから、話の内容を河川のみでなく、河口域、上記の巨大津波がもたらした巨大津波石移動の直接数値計算例、海洋における土砂の投入の直接数値シミュレーションなど、非常にユニークな計算事例が紹介される予定です。
第3の話題は、琉球大学農学部の辻教授による「アリの社会とヒアリ」となります。辻教授は、長年「アリ社会」に関する研究を行ってきており、この分野においては大変多くの成果を発表されております。本講演では現代自然選択理論によって明らかになってきた、一見平和な共同体のように見えるアリの社会内に存在する利害対立について紹介します。また、昨今では、港湾都市を中心として、エイリアンとしてのヒアリの問題などが報告されるようになってきました。沿岸域の研究者にとって我が国におけるヒアリ問題の現状の情報を共有することは有意義だと考えられます。
以上の3話を中心に情報提供が行われ、各話題について、フロアとの討議にできるだけ十分な時間を当てて議論が進められる予定にいたしております。また、当コースの水圏環境工学研究室が実施している水理学系の科目の特徴についても触れ、教育の観点からの全国への発信にも時間が割かれる予定です。